ビル会社幹部刺し放火…男は飛び降り意識不明

10日午前11時5分頃、大阪市中央区内久宝寺町のオフィスビルから「男が暴れている」と110番があった。

 直後にこのビルから白煙が上がり、男が3階から飛び降りた。駆け付けた東署員が3階で男性が倒れているのを発見。病院に搬送されたが刃物で脇腹を刺され重傷。飛び降りた男も全身打撲で意識不明の重体という。

 捜査関係者によると、男性は60歳代でこのビル会社幹部で、男は50歳代の元従業員とみられる。男は男性を刺した後、油をまいて火をつけ、飛び降りたという。

2011年JRAの“顔”に佐藤健、桐谷健太、吉高由里子

JRA(日本中央競馬会)は9日、都内で記者発表会を行い、2011年JRAナビゲーターに俳優の佐藤健、桐谷健太、吉高由里子を新たに起用したと発表した。JRAは広く競馬の楽しさを伝えるため、2008年から2010年まで3年間にわたって佐藤浩市、大泉洋、小池徹平、蒼井優をナビゲーターに起用し、「CLUB KEIBA」としてキャンペーンを展開。魅力的なキャラクターを定着させ、最近ではマツコ・デラックスをゲストに迎えたテレビCMなどでも話題を集めた。

 2011年度は“みんなを競馬に。”をスローガンに掲げ、新たなキャラクターとともに競馬の魅力を訴求していく。司会者の紹介でステージに登壇した桐谷はキラキラと目を輝かせ、一言ひとことかみ締めるように「こんには、桐谷健太です!」とあいさつ。会場から苦笑がもれると、「いや、嬉しいんです。こういう場に立てて嬉しいんです!」と喜びをかみしめた。

 競馬初心者の3人は、すでに競馬場のコースに出て芝生の上でのCM撮影を終えており、佐藤は「3人で一緒に走るシーンで、馬の気持ちになって走ったのが楽しかった。馬は大きくて美しくてつぶらな瞳でかわいい」とすっかりハマった様子。ジョッキーが使うムチを手にした吉高は「そりゃあ、吉高といえばムチですから」とつぶやき、司会者から“叩いても痛くない”と勧められる形で桐谷の二の腕を“試し打ち”。たくさんのフラッシュを浴びつつ吉高からムチを振るわれた桐谷は、奇声を上げ「変な汗が出た。全然痛くないですよ…」と笑わせていた。

千葉真一さん衝突事故=けが人なし―東京・新宿

俳優のJJサニー千葉(旧芸名千葉真一)さん(71)が東京都新宿区の交差点で、乗用車を運転中に衝突事故を起こしていたことが9日、警視庁牛込署への取材で分かった。同署は千葉さんが安全確認を怠ったとみて調べている。
 同署によると、8日午後1時20分ごろ、新宿区神楽坂の交差点で、千葉さんが右折しようとしたところ、右方向から直進してきたタクシーと衝突した。タクシーに乗客が1人いたが、双方にけがはなかった。 

「JANJAN」選挙DBを「盗用」? 新サイトにデータ削除求める

全国で行われた選挙の結果を集めたウェブ上のデータベース「ザ・選挙」をめぐり、「盗作」問題が持ち上がっている。ニュースサイト「JANJAN」で知られていた日本インターネット新聞社(東京都千代田区)が運営していたが、同社の経営難のため、ほとんど更新されない状態が続いていた。その後、「ザ・選挙」の内容と酷似したサイトが登場、JANJAN側は「盗用」だとして、データの削除を求めるとともに、法的措置も検討するとしている。

 JANJANの「ザ・選挙」は2006年7月に開設された。各選管発表のデータをもとに、国政選挙(衆院選・参院選)と全国すべての地方選挙(都道府県、市区町村の首長選と議員選)の立候補者情報や選挙結果が網羅されているのが特徴だ。現職約5万人を含む約20万人分の候補者情報が収録されている。元三重県知事で早大大学院教授の北川正恭氏が所長を務める「早稲田大学マニフェスト研究所」(マニ研)も、サイトの運営に協力してきた。

■北川・早大大学院教授が新サイトに協力

 JANJANが2010年3月末にサイトを休止し、「ザ・選挙」も、10年7月11日投開票の参院選を除くと、サイトの更新ができない状態が続いている。JANJANではサイトの存続を目指して、「引き受け先」を探していたが、データの更新には年に数千万円がかかるため、それも難航していた。

 ところが、11月1日にオープンした政治サイト「リアルポリティクスジャパン」(RPJ)の選挙情報の大半が、「ザ・選挙」のものを盗用したものだとして、JANJAN側がサイトを削除するように求めていることが分かった。

 「ザ・選挙」には、「当選挙区支部長」(正しくは「党選挙区支部長」)、「国際学院埼玉短期大学客教授」(正しくは「国際学院埼玉短期大学客員教授」)といった誤植がある。これら複数の誤植が、そっくりそのままRPJにも反映されていることなどを、JANJAN側は盗用の根拠として挙げている。

 それ以外にも、サイトの構成や内容が酷似しているとして、JANJAN側は「ザ・選挙」の内容の98%がRPJに盗用されたと指摘。JANJAN側は、11月19日付けで、データの削除と謝罪文の掲載を求める警告書をRPJの運営会社「PMラボ」(東京都港区)に送っている。

 なお、「マニ研」のサイトのトップページには、「早稲田大学マニフェスト研究所が全面協力!! 」とうたって、RPJへのリンクが張られており、RPJには、北川氏の

  「日本インターネット新聞社の『JANJAN(ジャンジャン)』が日本ではじめて選挙情報サイトを開設して、全国に情報発信してきましたが、この度、新たにPMラボがこの考え方を受け継いだ形で選挙情報サイトを立ち上げ、発信することになりました」

という推薦文も掲載され、マニ研とRPJの緊密さがうかがえる。ただ、JANJAN側の抗議後、この文章は削除された。

 JANJAN側と、PMラボとは「全く面識がない」という訳ではない。JANJAN側が「引き受け先」の一つとして視野に入れていたのがマニ研で、参院選直後の7月15日に、JANJANの竹内謙社長と北川氏が話し合いの場を持っている。この席に同席していたのが、PMラボ代表の小林温氏だ。

■「削除も含めて適当な対応を検討している最中」

 マニ研の説明によると、参院選向けに作成したサイト「e国政」を、マニ研・PMラボ・ニコニコ動画の3者で運営した関係から、北川氏が小林氏を竹内社長に紹介した形だ。

 ただ、竹内氏は、「PMラボとの業務提携は断る」と北川氏に伝えたと主張する。一方で、マニ研側は

  「『マニ研とやるのはいいけど、PMラボとはいやだ』との発言はあったが、(「ザ・選挙」存続に関する、マニ研との)提携自体を断ったかどうかは、ニュアンス的に非常に微妙だ」

と話しており、両者の間の認識の違いは大きい。

 PMラボの代表を務めるのは、元参院議員の小林温氏。小林氏は07年7月の参院選で神奈川選挙区から出馬・当選したが、直後に出納責任者の女性が公職選挙法違反(日当買収)の疑いで逮捕された。この責任を取る形で、小林氏は07年9月に議員辞職している。出納責任者の女性に対しては、08年6月には最高裁が上告を棄却し、懲役1年2月、執行猶予5年の判決が確定している。このことから、小林氏が連座制不適用の訴訟を起こし、勝訴しないと、小林氏は参院神奈川選挙区から5年間は立候補できなくなってしまう。

 竹内氏は、このような背景を嫌って、PMラボとの提携を断ったと説明している。

 マニ研では、

  「我々に全く悪意はなく、善意でやっている。広告も入れていないし、PMラボとマニ研が運営費用を出している。まったくの赤字。『ザ・選挙』の更新が滞っているなか、地方議員からは『中途半端な情報が載っているのは困る』というクレームもマニ研に寄せられていた。そんな状況で、『続ける意味はあるのか』という声もあったが、『ザ・選挙』は社会的なインフラだとの面もあるので、『閉めるのか閉めないのか良く分からない』という状態よりは、2011年春の統一地方選を念頭に、『とりあえず、できるところまでやってみよう』ということになった」

と説明。さらに、

  「マニ研にJANJANからクレームが来ている訳ではないので、答えにくい部分がある。直接言っていただければ、誠実に対応する」

とも話している。また、RPJ編集部では、

  「本件につきましては、現在、事実関係の確認も含め、双方の弁護士で話し合いをさせていただいているところです。削除も含めて適当な対応を検討している最中でございます」

とコメントしている。

日航の整理解雇、希望退職は数十人程度に

会社更生手続き中の日本航空が、整理解雇の人数を減らすために期間を延長して募集していた希望退職が、数十人程度にとどまる見通しとなっていることが8日、分かった。

 このため、日航では来週中にも、整理解雇の対象となるパイロットや客室乗務員に通知を行うなどの手続きに入る方針で、大企業では異例の大規模な整理解雇は避けられない状況となった。

 これに対し、一部の客室乗務員で組織する労働組合「日本航空キャビンクルーユニオン」は24、25日にストライキを予定しているほか、ほかの一部労組も訴訟を辞さない姿勢を示しており、労使の対立が激化。再建にも影響が出る可能性がある。

 日航は先月、希望退職者の応募者が目標に達しなかったパイロットと客室乗務員について、最大で約250人の整理解雇を行うことを打ち出した。労組側の強い反発を受け、希望退職の締め切りを9日に延長していたが、応募者は限定的にとどまっている。

 日航では、病気欠勤日数や休職期間など人選の基準を来週中にも確定させ、具体的な手続きに入らざるを得ないとみている。